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すみだタワーのイメージ図(東武鉄道のWWWサイトから)
すみだタワーのイメージ図(東武鉄道のWWWサイトから)
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 「東京タワー」に代わる新たなテレビ放送用電波塔が,東京都の墨田・台東地区に建設されることが固まった。計画では約610mの高さになり,電波塔としては世界一の高さを誇るカナダの「CN Tower」の553mを上回る。2008年にも着工し,地上アナログ・テレビ放送が停波となる2011年の竣工を目指す。仮称は「すみだタワー」である。

 日本放送協会(NHK)と在京の民放キー局5社は2003年12月,地上デジタル・テレビ放送に向けた新たな電波塔の建設を推進するプロジェクトを発足し,候補地の選定を進めてきた。放送業界はそこで,新たな電波塔に対して600m級の高さを求めてきた。2006年4月1日から一部地域で本放送が始まる携帯機器向け放送サービス「ワンセグ」の視聴地域を,十分に確保するためである。そして2006年3月31日,その最終候補地を墨田・台東地区にすると決定した。

 電波塔を東京タワーから移転すると,デジタル放送に特有の電波障害が首都圏の各地において発生することが分かっている。墨田・台東地区へ移転した場合,その影響は約14万世帯に及び,対策費用として数十億円を要する見込みである。ただし第2候補地のさいたま新都心地区に移転する場合に比べて,影響が発生する世帯数は少なくてすむという。

 新たな電波塔の事業主体は東武鉄道が担う(すみだタワー誘致に向けた東武鉄道のWWWサイト)。ただし東武鉄道はその他の企業の出資を募った上で,事業会社を設立する意向である。建設地には,鉄道4路線が最寄り駅を構えている。東武伊勢崎線の業平橋駅,京成押上線の押上駅,東京メトロ半蔵門線の押上駅,都営地下鉄浅草線の押上駅である。なお東京タワーは現状のまま存続し,ラジオ放送などの用途で利用される。

建設候補地には,鉄道4路線が最寄り駅を構える。(東武鉄道のWWWサイトから)
建設候補地には,鉄道4路線が最寄り駅を構える。(東武鉄道のWWWサイトから)
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墨田区と東武鉄道は,共同記者会見を開催した。東武鉄道 専務取締役の鈴木勇氏(左),黒田区長の山崎昇氏(中央),台東区長の吉住弘氏(右)。
墨田区と東武鉄道は,共同記者会見を開催した。東武鉄道 専務取締役の鈴木勇氏(左),黒田区長の山崎昇氏(中央),台東区長の吉住弘氏(右)。
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