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 「2006年6月のサッカーW杯後の半導体市況が懸念される」−−。データガレージは,独自に調査・集計・算出する半導体BB比(受注額/販売額)である「DGレシオ」の2006年2月分を発表した(2月の半導体世界売上高)。

「Vista」と「プレステ3」の発売延期が懸念材料に

 DGレシオは1.10と対前月比0.06ポイントの増加となった(2006年1月のDGレシオ)。受注は1.32(2003年1月時点との相対値)と対前月比横ばい,販売は1.33と同0.08ポイント減少した。データガレージは市況を以下のように分析する。

 2006年2月のDGレシオは,旧正月後の出荷が落ち込んだことから対前月比で改善した。受注は対前月比横ばいで,例年に比べると高い水準である。DGレシオは季節要因の範囲内で推移しているが,2006年6月のサッカーW杯後には,受注の減少が予測される。さらに,米Microsoft Corp.の次期OS「Windows Vista」の発売延期ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)の次世代ゲーム機「プレイステーション 3」の発売延期が,半導体需要の悪化要因となる懸念もある。直近では,パソコン(PC)とその周辺機器にクリスマス商戦後の在庫が生じているほか,DRAMとフラッシュ・メモリーに2005年後半の生産量拡大による需給バランス悪化が予測される。

携帯電話機とFPDは好調を維持

 分野別の状況は以下の通りである。PCは2月に入って受注が落ち込んでいる。企業向けの需要が減少しており,デスクトップPCの落ち込みが大きい。携帯電話機は1月に続いて2月も好調に推移している。フィンランドNokia Corp.と米Motorola, Inc.からの受注が好調だったことが要因と見られる。民生機器は,フラットパネル・ディスプレイ(FPD)テレビは依然として好調を維持しているが,DVDは1月以降に受注が減少している。

 DGレシオは世界の半導体,電子部品,製造装置,材料メーカー約20社からの聞き取り調査を基に,データガレージが独自に算出している。調査対象としている会社の社名は公表していない。

DGレシオは対前月比で改善したが,6月のW杯後への懸念材料が出始めた。
DGレシオは対前月比で改善したが,6月のW杯後への懸念材料が出始めた。
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