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自然分解性プラスチックを採用した客室アメニティ
自然分解性プラスチックを採用した客室アメニティ
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 東京ドームホテルは2006年5月1日から,環境保護対策の一環として,全1006室の客室アメニティに自然分解性を備えた環境対応型プラスチック製歯ブラシなどを導入する。新しく採用する分解性プラスチックは,PE(ポリエチレン)やPP(ポリプロピレン)などに酸化分解促進添加剤「デグラ・ノボン」を20%ほど混合したもの。こうした自然分解性を備えたプラスチックを客室アメニティに展開するホテルは,東京都内では初めて。

 従来の分解性プラスチックが短期間で使い捨てされていたのに対し,今回導入されるそれは長期使用に耐える。そのポイントは,ノボン・ジャパンが開発した添加剤,デグラ・ノボンにある。自然環境中の光や温度,酸素,微生物により酸化分解促進作用を発揮し,PEやPPを低分子化して最終的には水と二酸化炭素に分解する。この過程で,自然分解速度を調節することができるため,長期使用が可能になった。それでいて,デグラ・ノボンを混ぜたプラスチックの安全性や強度,耐久性といった特性は従来のプラスチックとほぼ同等。コストについては,ポリ乳酸に代表される他の分解性プラスチックより安いという。

 今回,同ホテルで新規導入するアイテムは歯ブラシのほか,ランドリーバッグ,サニタリーバッグ,エコバッグの4アイテム。使用期間は上限5年に設定している。さらに同年6月には,プラスチックの強度を最大で2倍高め,焼却処分した際の二酸化炭素排出量を最大で半減する「ナノ ハイブリッド カプセル2」を取り入れる予定。これは,超臨界技術を応用して造った,ナノカプセルをベースにした新しい添加剤で,イーベーシックと日本ボロンが共同開発した。同ホテルでは今後,4アイテム以外にも自然分解性を備えた環境対応型素材を展開していくという。