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Rev.A対応の試作端末
Rev.A対応の試作端末
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走行中の車内で受信した動画を表示
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 CTIA Wirelessでは,携帯電話関連メーカーのなかでも米国系企業の展示が活発だ。特に元気一杯なのがQUALCOMM社。今回のCTIAにあわせて,各種の次世代技術の初公開を行っている。

 まず,CDMA2000 1xEV-DOをさらに高速化する後継規格「Revision A(Rev.A)」のデモを初公開した。現行規格では下り2.4Mビット/秒だが,Rev.Aではこれを3.1Mビット/秒に高める。さらに上り方向も,現行の144kビット/秒から1.8Mビット/秒まで高速化できる。KDDIは2006年中にも,Rev.Aのインフラを導入する方針を明らかにしている( Tech-On!の関連記事)。会場ブースでは,試作した端末を使ったデータのやりとりを実演した。なおRev.Aの実演は,米Motorola社も行っていた。

 QUALCOMM社は同時に,Rev.A対応の携帯電話機向けチップセット「MSM6800」を発表した( ニュースリリース)。同社のMSMシリーズのチップセットで初めて,65nmのCMOSプロセスを採用している。加えてRev.Aをさらに高速化する次次世代規格「Rev.B」の対応チップセットを2007年に出荷する方針も明らかにしている( ニュースリリース)。ただし今回のCTIAではRev.Bのデモまでは行っていない。

走行中での動画表示を実演

 携帯機器向け動画配信仕様「MediaFLO」に関する実演では,対応する試作機の出展のみならず(Tech-On!の関連記事)移動受信を初公開した。時速0マイル~40マイル(約64km/h)程度で走行中の自動車内における,携帯端末での受信の様子を実演した。自動車の速度を上げても,表示が大きく乱れたりせずに済むことを示した。

実演の様子を撮影した動画ファイル:MPEG形式で約2Mバイト

 実演はCTIAの会場となったLas Vegas Convention Center周辺の一般道で行った。QUALCOMM社がラスベガスに設置した2基の送信アンテナ(トランスミッタ)からの電波を,同社が用意した試作機で受信して表示した。トランスミッタの送信出力は,1基が50kWで,もう1基はバックアップ用途のため1kW程度という。QUALCOMM社はCTIAの開催期間にあわせて,9チャンネルのビデオ配信と,4チャンネルのIPデータ放送を行った。動画像の符号化方式にはH.264を使っている。

 MediaFLOの能力的には30フレーム/秒の動画表示が可能だが,実演では15フレーム/秒での表示を見せていた。会場周辺の道路が渋滞しており,なかなか速度を上げる機会は多くなかったが,高速走行時でも滑らかな表示を見せていた。同社によれば「最大200km/h程度の高速走行にも対応できる」(QUALCOMM社)としている。動画視聴時に,チャンネルを切り替えるのに要する時間は,1.5秒~2秒ほどである。端末には,QUALCOMM社が開発したMediaFLOの受信用チップセットを組み込んでいる。受信ICの最小受信感度などは明らかにしていない。

 QUALCOMM社のブースではこのほか,MediaFLOのIPデータ放送の実演や,最大7.2Mビット/秒のHSDPAの実演なども行っていた。