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 野村総合研究所は2006年4月10日、「2010年までの中国自動車市場予測」を発表した。この予測は、2005年11月に同社が京都大学の上海センターにて行われた中国自動車シンポジウムで発表した「中国市場の需要予測」をベースにここ数カ月間の調査の結果を盛り込んだもので、中国における自動車の販売台数は2006年に、生産台数は2010年に日本を抜くと予測した。

 成長の理由は、GDP年間成長率が2006年から2010年にかけて平均7.5%と引き続き高水準で推移するのが主の要因。これに加えて、乗用車ユーザーとなりうる所得水準の高い層(年収5万元以上の世帯数)が2010年までに2003年の1.7倍強に増えること、自動車の買い替えサイクルが5年程度と従来の予測よりも短くなっていることを挙げた。

 こうした条件に基づいたベースシナリオでは、2010年に961万台の販売台数を予測する。さらに、2005年12月に小型車の走行規制(市の中心部に小型車が進入できない規制)が撤廃されたほか、自動車消費税が改訂されて排気量1.0~1.5Lの小型車購入時の税率が下がる見込みであるため小型車ニーズが高まっていることから、2007年もしくは2008年以降にローン利用者が増えて2010年に20%程度の利用率になると仮定した「小型車拡大」シナリオでは、2010年に1008万台に達するとした。

 いずれの場合も2006年時点で販売台数は600万台を超えると予測しており、ここで日本の販売台数予測値を抜くという。また、生産台数については、小型車拡大シナリオのまま推移した場合、2010年に日本の予測値960万台を抜いて981万台となり米国に次いで世界第2位の自動車生産国となる見込み。ただ、ベースシナリオで推移した場合はそこまで増えずに933万台にとどまる。

図1◎五つの因子を前提にベースシナリオを構築。
図1◎五つの因子を前提にベースシナリオを構築。
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図2◎小型車の拡大やローン利用の増大により2010年には販売台数が1008万台になると予測。
図2◎小型車の拡大やローン利用の増大により2010年には販売台数が1008万台になると予測。
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図3◎生産台数では早ければ2010年に日本を上回る。
図3◎生産台数では早ければ2010年に日本を上回る。
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