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 米Freescale Semiconductor,Inc.は,超広帯域を利用する無線技術「UWB」の普及促進団体「UWB Forum」を脱退する。

 UWB Forumは,直接拡散方式のUWB伝送技術(DS-UWB)の業界標準化を狙う企業や団体が参画しており,Freescale社は中核企業の1社だった。脱退の理由は,同社が提唱するUSB 2.0の無線化仕様「Cable-Free USB」の普及活動に注力するためという( Tech-On!の関連記事 )。

 Freescale社でUWB関連事業をまとめるMartin Rofheart氏(同社 director of ultrawideband operations)が明らかにした。「我々は今,Cable-Free USBの民生分野への普及に最大の関心をおいている。一方でUWB Forumは,標準化や周波数規制,技術開発などを主眼としている。我々はCable-Free USBの普及活動にこれまで以上に注力するため,Forumを脱退する。我々はCable-Free USBこそが,現行の有線USBを真に拡張する技術と位置づけている」(Rofheart氏)。

 USB 2.0の無線版に関しては,USB-IFが策定した「Certified Wireless USB」があり,こちらは業界団体 WiMedia Alliance が推進する伝送技術を採用している。Freescale社は今後Cable-Free USBを,Certified Wireless USBに先行して普及させることを目指す。

 UWBの伝送方式標準化では,UWB Forumの推進する方式とWiMedia Allianceが推進する方式などの間で競っていたが,審議を進めていたIEEE802.15のTG3a部会が解散することになり( Tech-On!の関連記事 ),今後は市場におけるデファクト・スタンダードを巡る争いに移ろうとしていた。