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 米The Walt Disney Company傘下の米Disney-ABC Television Groupは,2006年5月~6月にインターネットを使ったストリーミングによる無料再送信の実験を始める(発表資料)。2005年9月にUPN(United Paramount Network,現在のCW)は,米Google Inc.のビデオ配信サイトを使って「Everybody Hates Chris」という番組を配信したことがある。今回は四つの番組を対象にしており,ユーザーはオンデマンドで見たい番組を指定する。Disney社によると米国のテレビ放送局が複数の番組を無料でオンライン配信するのは初めてという。この番組と一緒に,米AT&T Inc.や米Ford Motor Company,米The Proctor & Gamble Company,トヨタ自動車などのインタラクティブ型広告も配信する。

 配信を予定する「Commander In Chief」や「Desperate Housewives」,「Lost」という番組は,テレビ放送した翌日に同じ番組をストリーム配信で提供する。内容は,放送に合わせて毎週切り替える。「Alias」では,予めシリーズを用意しておき,ユーザーが選択できるようにした。Disney社はこれまでに,ABC社の番組を含めて米Apple Computer, Inc.のiTunes Music Store(ITMS)を使い,1.99米ドルでダウンロード販売を行ってきた。今回は,ストリーミング配信した番組をiPodなどの携帯端末に転送できない。あくまで広告を入れた無料サービスであり,ITMSによるダウンロード販売と競合しないと考えているもよう。

 ユーザーは,再生の一時停止や,再生を希望するシーンを選ぶことができる。しかし,広告のスキップはできない。映像の符号化も含めた配信技術には,米Adobe Systems Inc.の「Flash 8」を採用する。WindowsやMac OS対応のパソコンで再生する。400k/ビット秒の接続速度では500×282画素,700k/ビット秒の接続速度では700×394画素である。いずれもアスペクト比は16対9である。