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図1 実証実験でのサーバー機の割り当て状況(約10秒ごと)。France Telecom社のテレビ会議サービス「eConf」がオレンジ色,データ解析が青色で,各棒グラフの長さは優先度の高さを指す。
図1 実証実験でのサーバー機の割り当て状況(約10秒ごと)。France Telecom社のテレビ会議サービス「eConf」がオレンジ色,データ解析が青色で,各棒グラフの長さは優先度の高さを指す。
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図2 GSPのアーキテクチャ
図2 GSPのアーキテクチャ
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 富士通と富士通研究所,仏France Telecom社は,通信事業者向けのグリッド・コンピューティング・システム「Grid Service Platform(GSP)」を共同開発した。データ解析のような「グリッド向き」の計算だけでなく,テレビ会議サービスといった対話型の通信サービスにも利用できるのが特徴である。3社は,東京・新宿,神奈川・川崎,フランスのパリの3地点に設置した計24台のサーバー機を利用して,サービスの負荷や重要度に応じて計算資源を動的に割り振る実証実験を公開した。

 GSPでは,テレビ会議など時間によって利用度が大きく変わるサービスに向けて,サーバー機などの計算資源を動的に割り当てることができる。「計算資源を固定的に割り当てるものは従来もあったが,動的に割り当てるのはこれが世界で初めて」(富士通研究所)という。

 限られた計算資源を動的にサービスに割り当てると,複数のサービスを利用した時に計算資源の競合が起こり得る。GSPではその場合に備えて,サービスの種類や通信事業者が考える重要度によって,サービスごとに「優先度」を設定できるという(図1)。

 今回公開した実証実験では,富士通研究所(神奈川・川崎市)にある富士通製ブレード・サーバー「BX600」10台,France Telecom社の日本法人(東京・新宿)にある同「BX620」5台,France Telecom社のフランス・パリの拠点にある米IBM Corp.製「eServer 」5台と富士通製「RX200S2」4台の計24台のサーバーを利用した。これらにGSPを搭載すると,アプリケーション・ソフトウエア側からは1台のコンピュータに見えるようになるという(図2)。

 富士通は,今回の開発成果を,2006年5月11日に開催される「Grid World 2006」(東京国際フォーラム)や同年5月18日の「富士通フォーラム 2006」(同)に出展する予定である。