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日立アプライアンス 取締役社長 石津尚澄氏
日立アプライアンス 取締役社長 石津尚澄氏
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 業務用エアコンを手掛ける日立空調システムと,家庭用エアコンと白物家電を扱う日立ホーム&ライフソリューション(以下,日立H&L)が合併し,日立アプライアンスが発足した(Tech-On!関連記事)。記者会見で,同社 取締役社長の石津 尚澄氏は自社について「技術的には昔から高い評価を得ている」と自信を見せた。ただし,製品については利点の訴求などが不十分で「ちょっと地味すぎる感じがする」とした。今後,消費者の潜在ニーズにあった製品企画に注力するという。

 日立空調システムと日立H&Lが合併した目的の1つは,エアコンやヒート・ポンプ給湯機といった分野での重複をなくし,開発効率を高めることである。例えばエアコンの場合,日立空調システムが業務用機種を扱い,日立H&Lが家庭用機種を扱っていた。製品に必要な要素技術について研究する際も,個別に日立製作所内の研究所と共同研究していた。合併により設計や開発資源を統合できるため,コンプレッサなどの要素技術が武器になると期待する。コンプレッサは空調設備や冷凍機器の基幹部品で,同社は小型ロータリー型から,スクロール型,スクリュー型,大型ターボ型まで各種のコンプレッサを1社で手掛けることになる。

 BRICsなど市場そのものが拡大している地域での販売を強化する。BRICsでも富裕層であれば高付加価値品に対する需要が多いと予測している。日立アプライアンスに相当する2社の2004年度売上高のうち,海外での売り上げは25%を占める。生活習慣によりどういった製品が高付加価値と呼べるかを見極めながら海外での売り上げ増を目指す。