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Intel社 Moscow R&D site General ManagerのOleg Suitin氏
Intel社 Moscow R&D site General ManagerのOleg Suitin氏
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 米国以外に,中国,インド,ロシアなどに研究開発拠点を置く米Intel Corp.。各国の技術者たちの得意分野を使い分けて,製品開発に有効に活かすのが狙いだ。Intel社 Moscow R&D site General ManagerのOleg Suitin氏に,ロシア法人の活動などについて聞いた。

--ロシア法人の研究開発体制はどうなっているのか。
 Suitin氏 ロシア法人は1991年に設立された。最初は,当社製品の販売とロシア国内の顧客サポートを担当していた。研究開発は1992年に開始したが,その時は技術者が5人しかいなかった。
 今ではロシア国内の5カ所にオフィスを構え,合計で700人以上の技術者を抱えている。当社の中では世界最大のオフショア開発の拠点になっている。

--主にどのような製品の開発を担当しているのか。


 Suitin氏 ソフトウエア開発が中心だ。これまでに,マルチメディア用の拡張命令セット「MMX Extension」の最適化作業や,ソフトウエアの性能解析ツールである「VTuneアナライザ」,ソフトウエア・ライブラリ「IPP」などの開発を行ってきた。
 ソフトウエア開発が主体なのは,ロシアには伝統的に数学や物理が得意な人が多いからだ。その理由は,学校教育のカリキュラムにあると私は思う。例えば,私が仕事の関係で米国に住んでいたとき,娘は米国でも有数の教育レベルにあるとされる,米カリフォルニア州パロアルト市にある高校に通っていた。ところが,その高校では物理の授業は12年生(日本の高校3年生)まではやっていなかった。ロシアなら物理の授業は通常,中学1年生から始まる。
 
--他国にあるIntel社の研究開発部門とは,どのように役割を分担しているのか。


 Suitin氏 各国の教育事情や文化的な背景の違いによって,技術者の得意分野は異なっている。このため,米国本社が各地域の特性を勘案して,リソースを分散している。
 例えばインドの技術者は,ソフトウエアの仕様規定やツール,ドライバー関連の開発に長けている。一方で,ロシアの技術者はアルゴリズムやストリーミング,符号化変換など,より複雑なソフトウエアの開発を得意とする。 当社は現在,プラットフォーム戦略を強化している。ソフトウエアの重要性は年々高まるばかりであり,ロシア法人の研究開発体制を今後も強化していく方針だ。