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 京セラは,製品や技術を開発する際に環境への配慮を評価するシステム「商品環境配慮性評価システム」を導入した。これは,新製品や新技術を対象に,企画/開発/量産/販売の各段階でLCA(Life Cycle Assessment)を活用した定量評価を行うもの。企画/試作/量産の3段階で評価し,社内の基準を満たしたものを「京セラ地球環境商品」と認定する。2年後に欧州で施行される見込みの「EuP指令」を見据え,同システムの運用によって社内の体制の整備を図る。

 EuP指令とは,製品の設計から製造,使用,廃棄までの全ライフサイクルを通したエネルギーの節約を求める指令。既にEUでは承認済みで,欧州で2年後に施行されるとみられる。各製品は,EUが定めた消費電力のガイドラインを満たさなければならない。部品などのLCAデータの開示が要求される可能性もある。

 京セラでは,環境負荷の約8割が決定されるといわれる製品設計段階から評価する新システムによって,EuP指令に対応できる体制を整える。

 同システムの概要は,以下の通り。上記の各段階で(1)温暖化防止・省エネ性 (2)資源循環性 (3)環境保全・安全性 ----を設定。さらに,それぞれについて「保護貢献」や「負荷低減」という項目を設定し,LCAを活用した定量評価を行う(図)。

 従来,環境配慮製の評価は,開発/設計の段階でのみ行っていたが,新システムでは,企画段階で項目ごとに目標を設定し,試作段階で仕様に基づいて目標達成状況を試算検証。そして量産時に実測値に基づいて目標達成状況を実測検証する。最後の検証で基準をクリアしたものを京セラ地球環境商品と認定する,という段階を踏む。すべての申請と評価,認定,承認は,社内イントラネットで確認できる。

図◎企画から販売までの各段階について「温暖化防止・省エネ性」「資源循環性」「環境保全・安全性」に分け,さらに「負荷低減」「保護貢献」という項目(コンセプト)を設定する
図◎企画から販売までの各段階について「温暖化防止・省エネ性」「資源循環性」「環境保全・安全性」に分け,さらに「負荷低減」「保護貢献」という項目(コンセプト)を設定する
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