PR
「CS44130」の特徴
「CS44130」の特徴
[画像のクリックで拡大表示]

 米Cirrus Logic, Incは,主に液晶テレビやPDPに向けたデジタル・アンプ(D級アンプ)IC「CS44130」,オーディオ・プロセサ「CS49530」について都内で発表した。

 CS44130の特徴は,音声信号の出力レベルを調整するのに利用していた外付けのカップリング・コンデンサが不要な点である。従来はこのコンデンサが雑音を発生する一因となっていたため,省略できるようにしたという。また電源電圧が安定するまで、音声信号を出力しない機能も有する。出力を向上させており,30W×2チャネルで出力できる。ダイナミックレンジは105dB以上とする。

 パッケージはQFNで,端子数は48。外形寸法は9mm角である。現在サンプル出荷中で、価格は1万個購入時で2.78米ドルから。

 CS49530は主にAudio/Video Receiver(AVR)に向けたもの。AVRとはゲーム機やDVDプレーヤー、セット・トップ・ボックスなどの複数の機器からの映像や音声を、テレビやモニタなどに選択的に出力するセレクタのようなもの。入力信号をそのまま出力するだけではなく、例えば出力する音声信号に対しては、サラウンド効果をかけて出力したりするという。Cirrus社はこのCS49530を利用した,AVRの参照モデルを米Genesis Microchip Inc.と協力して開発し,今後販売していくという。

 CS49530は32ビットのDSPを2つ搭載している。AACやDolby Digitalなどに対応できる。CS49530には,「CS495303-CQ8」,「CS495313-CQ4」,「CS495313-CQ8」がある。CS495313-CQ4は144端子のLQFPパッケージ,CS495303-CQ8とCS495313-CQ8は128端子のLQFPパッケージで封止する。まずはCS495313-CQ4を2006年5月からサンプル出荷する。価格は1万個購入時で12.95米ドル。CS495303-CQ8とCS495313-CQ8は2006年7月にサンプル出荷を開始し,価格は1万個購入時でそれぞれ9.95米ドルと11.95米ドルの予定。

 なお,今回の発表会では,2005年に発表した事業戦略変更後の業績にも触れた(Tech-On!関連記事)。同社はデジタル・ビデオ製品部門を売却し,オーディオ機器や産業用途に向けたミックスド・シグナルICに注力するとしていた(Tech-On!関連記事)。今回発表した製品はその事業の一環とする。