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 富士通と三井物産は,量子ドット・レーザーを利用したデバイスを開発,製造,販売するベンチャー企業「QDレーザ」を2006年4月に設立する(発表資料)。資本金は2億9000万円で,富士通が61%,三井物産が39%出資する。「量子ドット・レーザーを本格的に販売する会社は国内では初」(富士通)という。まずは10Gビット/秒で伝送可能なビル構内の光ファイバを利用するLANで使う光トランシーバ・モジュールを,2007年に発売する予定。

 同社は2006年3月に,量子ドット・レーザーを光源とした既存のビル構内にある多モード光ファイバを利用した伝送実験に成功している(発表資料)。このときは,10Gビット/秒で+80℃まで安定的に300m伝送した。量子ドット・レーザーを光源に利用すれば,温度による光出力の補正を行うことなく,10Gビット/秒で光信号を伝送できる。冷却装置などが不要になるため,小型化,低コスト化を図れる。

 量子ドット・レーザーを利用した光トランシーバ・モジュールは技術的に完成しているものの,多モード光ファイバを利用する10Gビット/秒のEthernet規格「10GBASE-LRM」が策定中のため,まだ販売できないとする。2007年に,策定が終わると富士通はみている。