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三菱電機の佐藤秀一氏
三菱電機の佐藤秀一氏
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粒子線治療の位置付け
粒子線治療の位置付け
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粒子線は,人体表面からある深さにおいて吸収量のピークを持つ
粒子線は,人体表面からある深さにおいて吸収量のピークを持つ
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 三菱電機は,陽子線型の粒子線治療装置を脳神経疾患研究所附属総合南東北病院に納入する。国内の民間病院としては,同装置の初めての導入事例になる。2008年に同装置を利用した治療を開始する。

 粒子線治療は,鼻や顔面などの耳鼻科領域のがん,頭蓋骨底部のがん,肺/肝臓がん,前立腺がんなどの新たな治療方法として期待されている。従来の治療方法として幅広く使用されているX線やガンマ線を用いた放射線治療は,放射線ががんの病巣に達するまでに正常な細胞にも影響を与えてしまうという副作用があった。人体の表面からの深さに関わらず,放射性の吸収量が高いためである。これに対し陽子線や重イオン線を用いた粒子線治療は,人体の表面からある深さにおいて吸収量がピークになる特性を備えることから,正常細胞の損傷を抑えながら,病巣だけに集中的に照射できる。

 日本では,これまで6台の粒子線治療装置が導入されている。このうち4台が三菱電機製という。今回は,同社にとって5台目の納入事例となる。「粒子線治療装置のトップ・メーカーとして,今後も技術革新を進め,常に先進的な機能を提供する」(同社 上席常務執行役 電力・産業システム事業本部長の佐藤秀一氏)。今後,年間1台の受注および年間100億円(メンテナンスを含む)の売り上げを目指すとした。