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図1◎ホンダの福井威夫社長
図1◎ホンダの福井威夫社長
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 ホンダは2006年5月17日、福井威夫社長が記者会見を行い、国内および海外で三つの四輪車向け新工場を建設することを明らかにした。国内では、埼玉県寄居町にエンジン生産から車体組み立てまでを一貫して行う20万台/年の生産能力を持つ工場、米国では候補地選定中ながら同じく20万台/年の生産能力を持つ完成車工場、カナダでは20万基/年の生産能力を持つエンジン工場を新設する。稼働開始は国内が2010年、海外がともに2008年である。

 寄居工場への投資額は700億円で、2200人の従業員を予定する。新工場の稼働により国内の生産能力はこれまでの130万台/年から150万台/年に増加する。なお、寄居工場が稼働した後、狭山工場を最新鋭の設備を持つ生産拠点に改装する計画。

 米国完成車工場への投資は4億ドル(1ドル109円換算で436億円)で、新規に雇用する従業員はフル生産時で1500人以上となる見込み。また、カナダ新工場は既存の完成車工場の近隣に建設予定で、投資額は1.4億ドル(152.6億円)、新規に雇用する従業員は340人を予定している。

 米国の完成車工場が稼働すると、北米での完成車生産能力は140万台/年から160万台/年になる。同社では2010年の四輪車の世界販売台数を450万台以上とみており、その成長に向けて国内および海外の生産能力を増強する。

 福井社長は「需要地で生産するというのが大原則だが、現地生産率は80%くらいにとどめている。これは海外でフル生産しながら、足りない分は国内や他のグローバル生産拠点で補うことで、需要変動に柔軟に対応するため」とし、国内増強分のほとんどは輸出に振り向けられる模様だ。

図2◎北米の新工場が完成すると、米オハイオ州のエンジン工場からカナダの完成車工場へ供給しているエンジンの一部をカナダ新工場での生産に切り替える。米ジョージア州の新AT工場も2006年5月から稼働開始した
図2◎北米の新工場が完成すると、米オハイオ州のエンジン工場からカナダの完成車工場へ供給しているエンジンの一部をカナダ新工場での生産に切り替える。米ジョージア州の新AT工場も2006年5月から稼働開始した
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