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Cortex-R4の構成 ARMのデータ。
Cortex-R4の構成 ARMのデータ。
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 英ARM Ltd.は,RISCプロセサ・コアの「Cortex」の新製品として,「Cortex-R4」を発表した(ニュース・リリース同日本語訳)。同社はARMv7アーキテクチャのプロセサ・コアを2004年10月に発表した時に,ARM12に代わる名称としてCortexを採用した(Tech-On!関連記事1)。その際に,Coretxには「A」と「R」,「M」の3シリーズを設けることを明言していた。三つそろうと,ARMになる。

 三つのうち最も早く発表があったのがローエンドの「M」で,上記の2004年10月に「Coretx-M3」を発表している。次がハイエンドの「A」で,2005年10月に「Cortex-A8」を発表した(Tech-On!関連記事2)。Mはローコスト化のため,既存のARM命令セットをサポートせず,ARMv6T2として発表した「Thumb-2」のみをサポートする。これに対してRやAは,32ビットのいわゆるARM命令をサポートする。

 RとAを比べると,Aにはマルチメディア処理のNEONがあるが,Rにはない。また,Aで標準のメモリ保護回路(MRU)がRではオプションになっている。ARMは「ハイエンドのAの狙いは,携帯電話機のアプリケーション・プロセサで,Rはリアルタイム制御の組み込プロセサ」だという。また,日本法人のアームによれば,AはARM1176やARM926の置き換えを,RはARM1156やARM946の置き換えをそれぞれ狙うとする。

 Cortex-R4を,ARMの「Artisan Advantage」ライブラリを使って性能優先で最適化した90nm実装では,600 DhrystoneMIPS 以上の性能が出るという。またチップ面積優先で最適化した90nm実装では,チップ面積は1mm2未満,消費電力は0.27mW/MHz未満になるとしている。なお,今回のR4のサポートを複数のEDAベンダーやアプリケーション・ソフトウェア開発環境のベンダーが発表した。