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Toyota Technical CenterのHermance氏
Toyota Technical CenterのHermance氏
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 米Toyota Technical CenterのExecutive EngineerであるDavid W.Hermance氏は,AABC 2006で「Hybrid Future」と題する講演を行い,米国のハイブリッド車の市場概況や,ハイブリッド車へのLiイオン2次電池の導入に関する同氏の見方を明らかにした。

年間100万台へ


 Hermance氏はまず,米国市場でのハイブリッド車に関して,過去を振り返りながらまとめた。「1999年12月のホンダのInsightに始まり,2000年7月のトヨタ自動車のPrius,2002年4月のホンダ Civic Hybrid,2004年9月の米Ford Motor社のEscape Hybridなど,これまでに10車種以上が登場している。さらに今後,日産自動車や米General Motors社などから登場予定だ」(同氏)。

 ハイブリッド車の出荷台数については「既に発表しているが,トヨタは2010年ころに年間100万台に高める。Ford社は2010年までに年間25万台,ホンダは正式に発表していないが現状でも年間5万台程度ではないか」との見通しを示した。(なお,ホンダはハイブリッド車の発売計画について,2006年5月17日に日本で発表している(Tech-On!の関連記事))。その後,2006年版のPrius,Lexus RX 400h,Highlander Hybrid,GS 450h,Camry Hybridといった最近のトヨタのハイブリッド車を紹介し,それぞれの燃費の良さをアピールした。トヨタは米国におけるハイブリッド車の出荷台数のうち,約67%のシェアを保有しているという。

2008年ころにLiイオンが登場か


 講演後に同氏は,トヨタのハイブリッド車におけるLiイオン2次電池の採用について言及した。まずLiイオン2次電池を採用する理由については,「ずばりコストだ。Liイオン2次電池は,将来的にNi水素2次電池より安く作れると考えている。ここ数年,Niの素材価格は値上がりを続けているが,Liではこうしたことにはならない。将来的には,Liイオン2次電池はNi水素2次電池の半分のコストで製造できるのではないか」とする。Liイオン2次電池を採用したハイブリッド車の登場時期については「恐らく2008年だろう」との見通しを示した。