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 ケンウッドの2005年度(2005年4月~2006年3月)決算は,売上高が対前年度比1.4%増の1836億1600万円,営業利益が同23.0%増の86億8600万円と増収増益だった(PDF形式の発表資料)

 利益の大半を叩き出したのはコミュニケーションズ事業。売上高が対前年度比6.5%増の586億3900万円,営業利益が同22.0%増の83億3600万円と増収増益で,好決算に寄与した。主力の無線機器が米国市場の好況を背景に売り上げを伸ばしたほか,欧州や中国といった新興市場での拡販も進んだという。

 一方,ホーム・エレクトロニクス事業は14億2000万円の営業損失を計上。前年度からは改善したものの,黒字化は成らなかった。売上高は対前年度比21.0%減の148億9700万円である。ハード・ディスク装置(HDD)を内蔵する携帯型音楽プレーヤや,国内向けの高級オーディオは好調に推移したものの,MDやCDといった従来オーディオの不振が収益を引き下げた。

 カー・エレクトロニクス事業は,売上高は対前年度比2.8%増の1077億2300万円としたものの,営業利益は同17.5%減の18億2700万円と落ち込んだ。OEM事業において先行投資がかさんだことや,不採算機種の売り上げが拡大し,赤字が拡大した。市販事業では,車載オーディオ分野で第3四半期に見込まれていた旧製品の引き上げが市場全体で遅れ,第4四半期の新製品の売り上げが当初の予測を下回った。市販カーナビは,自社開発に切り替えたために一時的に製品系列が減って売上高は縮小したが,損益は改善している。

 2006年度(2006年4月~2007年3月)の業績見通しは,売上高1850億円(対前年度比0.8%増),経常利益60億円(同22.8%増)としている。参考値ながら営業利益は90億円(同3.6%増)を見込む。OEM事業で先行投資の効果が表れるなど,カー・エレクトロニクス事業は増収増益になる見込み。コミュニケーションズ事業は売上高で2005年度並みを維持,投資拡大により利益は2005年度を下回るとする。ホーム・エレクトロニクス事業では従来オーディオの市場縮小が続くことから引き続き減収の見通し。同事業の損益については「損失が減少する見込み」としている。

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