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 かつて東芝でフラッシュ・メモリの開発に携わっていた東北大学教授の舛岡富士雄氏が,東芝に対して同メモリの発明に対する「相当の対価」を求めていた訴訟は,東京地方裁判所で和解が成立した。東芝側が舛岡氏に8700万円を支払う。同氏が主張する相当の対価は80億円で,その一部として11億100万円を請求していた。(関連記事)。

 舛岡氏側の代理人弁護士である升永英俊氏によると「1週間ほど前に東京地裁から和解の勧告があった」という。和解は,舛岡氏が単独または共同発明者となっている東芝在職中のすべての職務発明(外国特許,出願中のもの,特許登録に至らなかったもの,その他ノウハウもすべて含む)を対象に対価を支払うという内容である。東芝は「裁判所の和解勧告が当社の主張および当社の職務発明対価に関する考え方を相当程度考慮した内容と判断し,和解をした」という。一方,舛岡氏側の弁護士である升永氏は「舛岡氏が得た報奨金が8700万円になったことは,多くの技術者を元気付けてくれると思う」としている。

【訂正】この記事の掲載当初,文末のコメントを「舛岡氏が東芝在籍時に得た報奨金は約600万円だった。これが10倍以上の8700万円になったことは多くの技術者を元気付けてくれると思う」としていましたが,東芝によると「舛岡氏が退職した1994年から2002年までに得た報奨金が約600万円である。金額は言えないが,東芝は同氏の在籍時にも報奨金を払っている」とのことでした。このため,記事内容を上記のように訂正いたしました。