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 デジタル・コンテンツ協会は,国内における2005年のデジタル・コンテンツ市場が前年比11.8%増の2兆5275億円になったと発表した*1。

*1 この数値は,映像/音楽/ゲーム/画像/テキストなどのデジタル・コンテンツを,パッケージ・メディア/インターネット配信/携帯電話配信の手段で入手した消費者が支払った対価の総計である。地上デジタル放送などの放送事業や,GyaOのような広告収入主体の配信事業の市場規模は含まない

 映像,音楽,ゲーム・・・いずれの分野にも共通するのは,デジタル・パッケージ・メディア市場の成熟化と,ネット配信市場の著しい成長である。

 映像分野の市場規模は対前年比30%増の7088億円となった。このうち5割以上を占めるDVD販売の市場規模は,前年比3%増の3915億円とほぼ横ばいに推移し,市場の成熟化が鮮明になった。これに対し,大きく市場規模を伸ばしたのがDVDレンタルである。対前年比102%増の2291億円と倍増した。今まで「VHSはレンタルが主体,DVDは販売が主体」と言われていたが,DVDでもレンタル市場が販売市場と肩を並べるまでに成長したといえる。このほか,インターネット配信は同69%増の292億円,携帯電話配信は88%増の589億円と,DVDより規模は小さいながら急速に成長している。

 音楽分野の市場規模は7864億円である。CDやDVDなどのパッケージ・メディアの市場は6021億円と8割近くを占めるが,前年より3%減と縮小傾向が続いている。これに対し,インターネットによる音楽配信はiTMS上陸(Tech-On!関連記事)の影響もあってか,対前年比366%増の233億円と爆発的に成長した。

 ゲーム分野の市場規模は4950億円で対前年比9%増。パッケージ・メディア市場が3765億円で,同0.2%減とほぼ横ばいである。これに対し,パソコン/家庭用ゲーム機器向けオンライン・ゲームの市場は対前年比62%増の596億円まで成長した。携帯電話向けゲームも,同43%増の589億円と着実に伸びている。

 図書/画像/テキスト分野の市場規模は,対前年比7%増の5373億円である。DVD版電子辞書などパッケージ・メディア市場は同2%減の2124億円と減少したのに対し,インターネット配信が同19%増の2340億円に伸びた。また,規模こそ小さいが著しい伸びを見せたのが,電子書籍の配信ビジネスである。インターネットで配信する電子書籍は同121%増の73億円,携帯電話機に配信する電子書籍は同5倍となる60億円に伸びた。

2006年はケータイ向け電子書籍が爆発的に成長

 デジタルコンテンツ協会は,2006年には国内デジタル・コンテンツの市場規模が前年比14%増の2兆8892億円になると予測した。音楽配信や電子書籍,次世代家庭用ゲーム機向けのゲームソフトが伸びを牽引する。特に携帯電話機に配信する電子書籍は,2006年には市場規模が540億円,前年と比べ9倍増という爆発的な成長を遂げると予測した。

図1 国内デジタル・コンテンツ市場の分野別割合
図1 国内デジタル・コンテンツ市場の分野別割合
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