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会場に展示されていた上位機種の「BDZ-V9」
会場に展示されていた上位機種の「BDZ-V9」
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画面の左半分にDVD、右半分にBDの映像を流すという実演展示を実施
画面の左半分にDVD、右半分にBDの映像を流すという実演展示を実施
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BDドライブを内蔵したデスクトップパソコン「VGC-RM70DPL4」
BDドライブを内蔵したデスクトップパソコン「VGC-RM70DPL4」
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「VGC-RM70DPL4」はきょう体前面にHDD増設用のスロットを4基備える
「VGC-RM70DPL4」はきょう体前面にHDD増設用のスロットを4基備える
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 ソニーは2006年10月3日、Blu-ray Disc(BD)の記録、再生が可能な家庭向けレコーダー「BDZ-V9」「BDZ-V7」を発表、千葉市の幕張メッセで開催中の「CEATEC JAPAN 2006」で実演展示をおこなっている。同社独自の機能として、BDレコーダー内にハイビジョン画質の映像を制限付きで保持したまま、携帯型ゲーム機「プレイステーション・ポータブル(PSP)」へ映像を持ち出せる機能などを備えた。発売日は順に12月8日、12月16日。同社による想定実勢価格は順に約30万円、約25万円(発表資料)。

 2機種とも、地上デジタル放送、BSデジタル放送、110度CSデジタル放送のチューナーを各2個内蔵。各デジタル放送を、2番組同時にハイビジョン画質で録画することが可能だ。先に発表された松下電器産業のBDレコーダーでは、2機種のうち想定実勢価格24万円の低価格機はチューナーを1個のみ搭載としており、2番組同時録画機能はソニー製BDレコーダーの強力な訴求点になりそうだ。

 CEATEC会場では、1台の液晶テレビを左右に分割し、画面の左半分にDVD、右半分にBDの映像を流すという実演展示を実施。BDにハイビジョン画質で収録された映像の精細さをアピールしていた。

「ムーブすると画質が劣化」の常識を覆す

 上位機であるBDZ-V9では、PSPとの連携機能である「おでかけ・おかえり転送」を実装した。従来のDVDレコーダーなどが実装していたムーブと同等の著作権保護を実現しつつ、従来のムーブで問題となっていた画質の劣化を防ぐものである。

 一般に、コピーワンス信号の掛かっているデジタル放送の番組は、著作権保護の観点からコンテンツの複製ができない仕組みとなっており、コンテンツを移し替える際には、元のコンテンツを消去する「ムーブ」が必要になる。例えばHDDからDVDなどへムーブする際には、ムーブ先の記録容量の制約により画質を落とさざるを得ず、ハイビジョン画質に戻すことができないという問題があった。

 BDZ-V9では、BDレコーダーの内蔵HDDにあるコンテンツを圧縮してメモリースティックに書き出すことができる。このメモリースティックをPSPに挿すことで、録画したテレビ映像をPSPで視聴できる。この際、HDD内のハイビジョン映像を消去せず、代わりに、再生できないようロックを掛ける。PSPで映像の視聴を終え、メモリースティックを再びBDレコーダーに挿すと、メモリースティック内の映像を消去し、同時にHDD内のハイビジョン映像のロックを解除する。メモリースティック内に複製物が存在している間、元のコンテンツにロックを掛けることで、擬似的にムーブと同様の状態を確保しているわけだ。

 おでかけ・おかえり転送機能についてソニーは、「デジタル放送の特徴であるハイビジョン画質を最大限生かせる機能であると考えており、今後BDレコーダー以外の製品にも積極的に採用していきたい」(ソニーの説明員)としている。

 ムーブによる画質劣化への対策としては、富士通が地上デジタルチューナー内蔵のテレビパソコン「FMV-DESKPOER」で、録画したデジタル放送のコンテンツを複製する「ダビング」機能を備えているが、それ以外のメーカーではムーブによる画質劣化を避ける手段がないのが実状だった。今回のBDレコーダーをきっかけに、他社のAV機器やテレビパソコンでもムーブの機能見直しが進みそうだ。

 このほか、上位機であるBDZ-V9のみに実装されている機能としては、デジタル放送で使われている水平走査線1080本の飛び越し走査方式(1080i)の信号を補間し、順次走査方式(1080p)の信号に変換して出力する機能や、LAN端子を経由して家庭内のDLNA対応機器との間で映像を送受信する機能などがある。内蔵HDD容量は、BDZ-V9が500GB、BDZ-V7が250GB。

BD搭載デスクトップも発売、ハイビジョン映像の編集が可能

 同社はBDレコーダーに併せ、BDドライブを内蔵したデスクトップパソコンの新機種「VGC-RM70DPL4」を発表している。同社による想定実勢価格は約55万円で、発売日は10月28日(発表資料)。

 きょう体前面にHDD増設用のスロットを4基備えており、最大2TBまで増設可能。PCI Express規格に準拠した拡張スロットも4基備える。CPUにCore 2 Duo E6600(2.4GHz)を採用しており、ハイビジョン対応のビデオカメラで撮影した著作権保護の掛かっていない映像を編集して、BDへ書き込むことができる。地上デジタル、BSデジタル、110度CSデジタル、地上アナログの各チューナーも内蔵している。24型で1920×1200ドット表示の液晶ディスプレイを添付する。

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<訂正がありました>
記事公開当初、BDZ-V9のおでかけ・おかえり転送機能について、ソニーの説明員の発言を引用して「電波産業会(ARIB)の承認を得た上で実装しており問題はないと考えている」と記述しておりました。それに対して同社から「説明員が誤解していた可能性があり、事実と異なる」との申し入れがありましたので、当該個所を削除しました。[2006/10/6 16:15]