PR
システムの概観。左がRTSPサーバー,中央がRTPサーバー,右がストレージ。
システムの概観。左がRTSPサーバー,中央がRTPサーバー,右がストレージ。
[画像のクリックで拡大表示]
説明のパネル
説明のパネル
[画像のクリックで拡大表示]

 日立製作所は,映像配信対応テレビなどに向けて映像を配信するサーバー用システム「Videonet.tv/Lite」を開発し,2006年9月から販売を開始した(発表資料)。同システムはテレビポータルの実証実験における日立の展示で配信サーバーとして利用しており(Tech-On!関連記事),CEATEC会場の日立製作所のブースでも実演している。

 今回のシステムの特徴は,単なる映像配信サーバーとしてだけでなく,テレビポータルの技術仕様を策定している組織「デジタルテレビ情報化研究会」の仕様に準拠し「業界に先駆けて製品化した」(同社の説明員)点である。具体的には,同研究会が定める「ネットTV端末ストリーミングプロトコル仕様(骨子)」,および「ネットTV端末ストリーミングコーデック仕様(骨子)」の二つに準拠させた。なお,同仕様は登録を行えば,研究会のWWWサイトからダウンロード可能である。なお,今回のシステムは主に実験用途を目的に発売したもので,実際の商用の映像配信サービスに向けたシステムは,2007年度に改めて投入する予定という。

 Videonet.tv/Liteは,Video on demand(VOD)の配信制御やコンテンツ登録管理を行う「RTSPサーバー」,ストレージからコンテンツを読み出してユーザーに伝送する入出力制御を行う配信サーバーの「RTPサーバー」,および実際のVODコンテンツを格納するストレージから成る。ストレージはファイバーチャネルを用いたSANで接続されている。サーバー自体には,日立製作所の「HA8000/110W」を2台,ストレージは「SANRISE AMS200」を採用した。

 一般にこうした映像配信サーバーは,RTSPとRTPを一つのサーバーで構成することが多い。今回のシステムを別々のサーバーに分けてあるため,配信事業者が最大配信ユーザー数を増強したい場合はRTSPサーバーを,映像の最大伝送速度を増したい場合にはRTPサーバーをそれぞれ独立に増設することができる。このためコンテンツの内容やユーザー数を柔軟に設定できるという。今回のシステムでは,RTSPサーバーでは最大3000ユーザーまで,RTPサーバーでは最大2万タイトルを扱うことができる。動画の形式としては,MPEG-2,MPEG-4 AVC/H.264などに対応する。


■申し入れ

テレビポータルの実証実験で用いている配信サーバーについて,日立製作所から「当初,松下電器産業以外の4社が当社製サーバーを使っているとしていたが,正しくは今回の実験では各社が独自に開発したサーバーを使っており,日立製作所の配信サーバーは日立の実演でのみ用いていた」との申し入れがありました。さらに,デジタルテレビ情報化研究会の仕様に準拠した配信サーバーについて,「当初,同研究会準拠の配信サーバーは他にはないとしていたが,実際には試作品であれば他にもあった。ただし,製品化したのは業界で初めて」との申し入れもありました。記事は既に修正してあります。