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 日立製作所は,クラリオンの株式を2006年10月25日より公開買い付けで追加取得する。これまで日立はクラリオン株を14.40%保有していたが,所有比率を50.0003%まで高めて連結子会社とする計画。この買い付けにクラリオンも賛同を表明している。

 買い付け価格は230円。これは2006年10月10日までの3カ月間におけるクラリオン普通株式の平均終値に33%のプレミアムを上乗せした値という。買い付け費用は約231億5300万円になる見通し。

車載機器事業の拡大ねらう

 子会社化の狙いは,クラリオンの車載機器の開発力や販売網だ。日立とクラリオンは,2000年12月に車載情報システム(以下,CIS)の開発を行う合弁会社エイチ・シー・エックス(以下,HCX)を設立して以来,協業関係にある(Tech-On!関連記事1)。2004年12月には日立がクラリオンの株式を取得して筆頭株主となり,2005年4月にはCIS事業に関する包括的業務提携契約を締結した(Tech-On!関連記事2)。今回,クラリオンを日立グループに取り込むことで連携を強め,CIS事業を強化する考え。

 さらに,この公開買付けでクラリオンが日立の子会社となった後,日立の100%子会社であるザナヴィ・インフォマティクスをクラリオンの100%子会社とし,CIS事業の基盤強化を図る。2005年度のザナヴィの売上高は444億円,クラリオンは1841億円だったが,2010年度には,CIS事業における連結売上高を2900億円(2005年度の両社合計比で約27%増)とすることを目標に据える。

 なお,東京証券取引所市場第一部と大阪証券取引所市場第一部に上場しているクラリオン株式は,この公開買付け終了後には株券上場廃止基準に抵触する可能性があるという。その場合は,クラリオン株式の上場を維持するために必要な措置について,日立とクラリオンで協議するとしている。