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Nortel社の展示ブースの一角に設けられた「MIMO-WiMAX Technology Center」
Nortel社の展示ブースの一角に設けられた「MIMO-WiMAX Technology Center」
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MIMO技術をモバイルWiMAXに適用する背景を説明したNortel社のプレゼンテーション資料である。伝送速度の向上や,収容ユーザ数の増大,コストの低減などを挙げる。
MIMO技術をモバイルWiMAXに適用する背景を説明したNortel社のプレゼンテーション資料である。伝送速度の向上や,収容ユーザ数の増大,コストの低減などを挙げる。
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MIMO技術に対応したモバイルWiMAX向け基地局の概観である。「ラックの一番上に格納されている筐体が『デジタル・モジュール』,真ん中が『ラジオ・モジュール』,一番下が『ASMゲート・ウエイ』だ」(展示説明員)。
MIMO技術に対応したモバイルWiMAX向け基地局の概観である。「ラックの一番上に格納されている筐体が『デジタル・モジュール』,真ん中が『ラジオ・モジュール』,一番下が『ASMゲート・ウエイ』だ」(展示説明員)。
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Runcom Technologies社が出展したMIMO技術対応のモバイルWiMAX向け携帯端末の開発ボードである。右側にあるのが,Philips社製のRFトランシーバ・モジュールが2個上下に並んでいる。プリント基板に白文字で印字した「Runcom」の右側に実装してあるチップが「RNA200」である。
Runcom Technologies社が出展したMIMO技術対応のモバイルWiMAX向け携帯端末の開発ボードである。右側にあるのが,Philips社製のRFトランシーバ・モジュールが2個上下に並んでいる。プリント基板に白文字で印字した「Runcom」の右側に実装してあるチップが「RNA200」である。
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 米国ボストンで開催中のイベント「WiMAX World Conference & Exposition 2006」の展示会場では,MIMO技術への対応をうたうWiMAX関連の出展物をわずかながら見掛けることができる。カナダNortel Networks Ltd.とイスラエルRuncom Technologies Ltdの展示ブースだ。

 Nortel Networks社の展示ブースの一角には「MIMO-WiMAX Technology Center」と称する小部屋がある。ここで同社は,MIMO技術を適用したモバイルWiMAX向け基地局の実演を,顧客や限られた来場者に披露した。Nortel Networks社の発表資料によると,MIMO技術を適用したことで伝送速度を3倍高められる一方,コスト効率は3分の1にできるとする。記者が取材目的でブースを訪ねると,小部屋に設置した基地局のプロトタイプ機の撮影だけ許可が下りた。

 関係者に取材したところ,小部屋では基地局と端末間の無線接続や,その無線通信回線の性能評価といった実演を披露していたという。MIMO技術の開発は,Runcom Technologies社と共同で進めた。モバイルWiMAXの標準仕様「IEEE802.16e-2005」にはMIMO技術に関する規定を盛り込んだ「Wave 2」があり,Nortel Networks社の開発品はこのWave 2仕様に準拠したとする。2007年中の実用化を目指す(発表資料

 一方のRuncom Technologies社の展示ブースには,MIMO技術に対応させたモバイルWiMAX向け携帯端末の開発ボードの試作品の出展があった。物理層(PHY)回路とMAC回路を集積したRuncom Technologies社製チップ「RNA200」を活用する。MIMO関連の処理は,このRNA200で実行しているという。「NA200はCPUコアとしてARM11を集積しており,このARMコアと周辺回路を活用してMIMOを処理している」(展示説明員)。このほかの詳細は明らかにしていないが,2006年中にも正式に開発発表したいとする。なおRF回路には,オランダRoyal Philips Electronics社製のRFトランシーバ・モジュールを2個適用していた。