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 宇部興産は,顔料や染料で着色または表面塗装された廃プラスチックの色調を変え,表面外観の優れたリサイクル樹脂「調色リサイクル樹脂」に再生する技術を事業化すると発表した。2003年に開発したこの技術に関しては,家電/自動車メーカーと共同で実用化を検討してきた結果,ここにきて相次いで採用が決まった。同社では2011年に15億円の売り上げを見込む。

 通常,顔料や染料で着色または表面塗装されたプラスチックをリサイクルすると,さまざまな色が混ざり合ったり表面の塗膜片や細かい異物が混入したりする。そのため,調色は黒色限定となってしまい,大部分は再利用されることなく産業廃棄物として処理されていた。

 そこで同社では,コンパウンド着色技術を駆使し,光遮断性の強い顔料などを使用することでさまざまに着色された廃プラスチックを要求通りに再着色したり,塗膜片などの混在物を見えにくくする技術を開発した。特に成形品で多用されるシボ加工面では,再着色して塗膜片を封じ込め,表面外観の優れたリサイクル樹脂に再生可能という。

 実際の使用例としては,異なる色の廃家電プラスチックから再生したリサイクル樹脂は冷蔵庫や洗濯乾燥機の目に見える個所に,自動車の回収バンパーから再生したリサイクル樹脂は塗膜片を封じ込めて自動車内装のコンソールボックスに採用される。なお,調色リサイクル樹脂は「UBE-コンポジット」として展開していく。