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図1 スカイパーフェクト・コミュニケーションズ 代表取締役社長の仁藤雅夫氏(左)とWOWOW 代表取締役社長の廣瀬敏雄氏(右)
図1 スカイパーフェクト・コミュニケーションズ 代表取締役社長の仁藤雅夫氏(左)とWOWOW 代表取締役社長の廣瀬敏雄氏(右)
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 スカイパーフェクト・コミュニケーションズとWOWOWは,通信衛星(CS)を利用した多チャンネル放送サービス「SKY PerfecTV!」(以下,スカパー!)上でWOWOWが放送を開始することで合意したと発表した(図1)。WOWOWはBSアナログ放送で提供しているものと同じ番組を,スカパー!の1チャンネル(チャンネル番号は330)として提供する。視聴料金は,BSアナログ放送のWOWOWと同じ月額2100円(税込み)。WOWOWは2006年12月1日から放送を開始する。

 両社は今回の合意の狙いを「有料放送市場の拡大」と説明する。2006年9月末のそれぞれの加入件数は,スカパー!が約417万件(総登録件数),WOWOWが約238万件である(図2)。スカパー!加入者とWOWOW加入者の重複は「推定でスカパー!加入者の7~8%程度」という。スカパー!にとっては「強力なプレミアム・チャンネルであるWOWOWを加えることにより,顧客満足度を高められる」(スカイパーフェクト・コミュニケーションズ 代表取締役社長の仁藤雅夫氏)という利点がある。またWOWOWにとっては,加入の敷居を下げる意味があるという。WOWOWの加入者のうち「約60万件がケーブルテレビ経由の契約」(WOWOW 取締役の橋本元氏)であることから,スカパー!加入者が新たにWOWOWに加入することに期待する。

 両社は,新規加入のプロモーションも共同で実施していく。ただし,それ以外の協業については現時点では決まっていない。番組の共同製作など,「共同でできることについては前向きに検討していく」(WOWOW 代表取締役社長の廣瀬敏雄氏)考えである。スカイパーフェクト・コミュニケーションズは加入者獲得のために独自コンテンツの調達・製作を積極的に行ってきたが,WOWOWからの番組供給は「自主コンテンツのコスト負担を軽くする方向に持っていく」(仁藤氏)のに有効とみている。

 スカイパーフェクト・コミュニケーションズの仁藤氏は今回合意した内容について「私が最初にWOWOWに相談に行ったのは10年以上前のこと。10数年もの長いミーティングの結果」と表現し,「ライバルと見られてきた2社がこうして一緒に記者会見に臨むことは感慨深い」(仁藤氏)とした。これを受けたWOWOWの廣瀬氏は「(仁藤氏が)最初に相談に来たときに向かい側に座っていたのは私だった。記者会見の前に,控え室で『やっとここまで来たね』と話していた」と経緯を明かした。

図2 スカパー!加入者とWOWOW加入者の両方の増加に期待する
図2 スカパー!加入者とWOWOW加入者の両方の増加に期待する
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