沖電気工業と中国の通信機器メーカー大手であるHuawei Technologies Co.,Ltd.(華為技術)は, 日本市場向けのモバイルWiMAX事業において協業することで合意したと発表した。沖電気工業は2006年10月の中間決算発表で,2007年の事業の柱の一つとしてWiMAXを挙げていた(関連記事)。一方,華為技術は2006年7月にはイー・モバイルの移動体通信用ネットワークの構築に参加するなど,日本との関わりを急速に深めつつある。
今回の協業で沖電気工業は,華為技術のモバイルWiMAX製品を日本国内の通信事業者や自治体などに販売していく。製品はユーザーのニーズに合わせてカスタマイズするが,ユーザーと華為技術の間を沖電気工業が取り持つ格好になる。システムの保守サービスなども同社が担当する。
沖電気工業は今後は,自社でも各種WiMAX関連製品を開発していくという。華為技術の製品と組み合わせることで,各種端末,基地局,およびネットワーク機器までモバイルWiMAXのインフラ全体をカバーしていく計画である。