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 コニカミノルタホールディングスの2006年度中間期(2006年4月~9月)決算は,減収ながら増益となった(PDF形式の発表資料)。売上高は前年同期比4.6%減の4939億5000万円,営業利益は同17.4%増の462億6000万円だった。売り上げが減ったのはカメラ関連事業の終了に伴うもので,継続事業は全般に増収基調となっている。

 好決算の牽引役は,3割を超える増収増益になったオプト事業。携帯電話機向けのカメラ・モジュールは200万画素や300万画素のハイエンド品を中心に売り上げを伸ばし,マイクロカメラ/マイクロレンズの販売数量は前年同期からほぼ倍増した。液晶パネル保護用TACフィルムの販売数量も前年同期の1.5倍にまで増加している。ガラス製ハード・ディスク基板は,ハード・ディスク装置がノート・パソコンの販売増や情報家電への採用などで需要を増しているのを背景に,売り上げを前年同期から約4割伸ばした。

 主力の情報機器事業も約10%の増収,約20%の増益と好調だ。プリンター複合機のカラー機種の販売台数は前年同期比で55%増。同社が重点分野と位置づけている出力速度21枚/分以上の製品領域において,カラー機の割合は前年同期の33%から41%へ上昇した。モノクロ機を含めたプリンター複合機の総販売台数は前年同期から13%伸長している。

 コニカミノルタは,こうした継続事業の好調と,カメラ事業の終了計画の順調な進捗,為替が円安に振れた効果を受けて,通期予想を上方修正した。売上高は前回予想の9800億円に対して1兆60億円(前年度比5.8%減)へ,営業利益は800億円から965億円(同15.7%増)へ,純利益は300億円から460億円(前年度は543億円の赤字)へ,それぞれ上乗せしている。

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