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 ケンウッドの2006年度中間決算(2006年4月~9月)は減収減益となった(PDF形式の発表資料)。第1四半期(4月~6月)は減収ながら増益を達成していたが,第2四半期(7月~9月)は2ケタの減収減益と業績が急激に悪化した。中間期の連結売上高は前年同期比9.3%減の816億6000万円,営業利益は同9.9%減の31億8500万円だった。

 収益を引き下げたのは,主力のカー・エレクトロニクス事業の不振だ。同事業の中間期の売上高は前年同期比12%減の542億円,営業利益は前年同期の8億円に対して1億円にとどまった。市販カーナビなどへの開発投資や,市販オーディオ機器の市況悪化を受けて,利益率が下がった。

 同社の売り上げ比率で2番目に大きいコミュニケーションズ事業は,2%の増収,11%の増益と好調だった。主力製品である業務用無線機器が,米国向けに引き続き売り上げを伸ばしたことに加えて,欧州やロシア,中国といった新興市場でも販売拡大が進んだ。

 旧オーディオ製品の機種絞り込みを進めているホーム・エレクトロニクス事業は,売り上げが前年同期の2/3程度にまで縮小した。営業損失は9億2000万円で,前年同期より3000万円程度,赤字幅が拡大している。

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