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 NECエレクトロニクスは,米PacketVideo Corp.の地上デジタル放送視聴ソフトウエア「pvTV」を,自社の携帯電話向けLSI群に組み込む(発表資料)。欧州の標準化団体DVBが決めた携帯機器向けの地上デジタル放送の標準方式であるDVB-Hに準拠したもの。

 NECエレクトロニクスは,独自の半導体プラットフォーム「platformOViA(オーヴィア)」に基づいて,携帯電話向けアプリケーション・プロセサ「MP」シリーズ,第3世代携帯電話向けベースバンド/アプリケーション統合プロセサ「Medity1(メディティ・ワン)」などを展開している。これらのLSIにpvTVを適用して提供する。地上デジタル放送を視聴する端末を構築する際に必要な(1)放送コンテンツ再生機能,チューナ制御機能,電子番組表表示機能などを実現するミドルウエアや,(2)各種符号/復号化ソフトウエアと,(3)システムLSI,といったハード/ソフトウエアの一括導入が可能となる。個々に準備する場合に比べ開発期間を約4割短縮できると試算している。

 供給は2007年度上期に開始する予定。価格は個別見積もりによる。NECエレクトロニクスでは,今回の機能強化により,OViA事業全体で,2008年度に約300億円の売上を見込んでいる。
 なお,NECエレクトロニクスは,11月15日~17日に神奈川県・パシフィコ横浜にて開催される「組込み総合技術展(Embedded Technology)2006」と,12月4日~8日に中国・香港にて開催される「ITU Telecom World 2006」に,同ソリューションを出展するとしている。