昭和電工は2006年中に,レーザビームプリンタ(LBP)の主要部品であるアルミニウム感光ドラム基体用「ED管」の生産能力を従来の月産900万本から同1500万本に増強する。大分コンビナート内に約25億円をかけて同400万本の生産ラインを新設すると共に,国内3拠点(栃木県小山市/同県大田原市/滋賀県彦根市)と海外2拠点(米国・オハイオ州/中国・大連市)の計5拠点の生産能力を工程改善により月産900万本から同1100万本に高める計画だ。
ED管は,同社独自の押し出し/引き抜きプロセスを利用して製造した高精度アルミニウム管のこと。このうち,今回生産能力を増強するアルミニウム感光ドラム基体用ED管は,ミクロン単位の表面平滑性や形状の精密性が求められる。LBPはプリントの速さやランニングコストの安さなどからオフィス向けの需要が堅調で,対前年比2けたの伸長が予想され,それに合わせてED管の需要も大きく増加すると見込まれている。