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 THKは,2006年度中間期(4~9月)の連結決算を発表した。売上高は879億円,営業利益は170億円を計上し,前年度同期と比べてそれぞれ16.7%,32.7%と大幅に増加した。日本国内の設備投資が拡大したほか,米国や欧州,アジアなどでも需要が堅調に推移し,原油高騰の影響を受けながらも業績を伸ばすことができたという。

 費用面では,売り上げの拡大に伴い,操業度や生産性が高まったことから,売上高原価率が62.0%と,前年度同期の63.2%に比べて1.2ポイント改善。さらに,営業効率もよくなったため,売上高全体に占める販売管理費(人件費を含む)も18.6%と,前年度同期の19.7%に比べて1.1ポイント改善した。従って売上高営業利益率は前年度同期より2.3ポイント上昇の19.4%に到達。売上高・利益(経常利益や中間純利益を含む)は中間期としては過去最大を更新した。

 所在地別セグメントの状況としては,日本では工作機械やエレクトロニクス分野向け製品の売れ行きが好調。米国では,大手工作機械メーカーとの取り引きが増加したことにより,売上高が伸長した。欧州では,大手自動車メーカーとの取引量が拡大し,アジアでは特に中国で使う工作機械や一般機械の需要が堅調。すべての地域で売上高と営業利益が増加した。

 ただし,通期の業績に関して,期首予測よりも利益を下方修正している。売上高は1750億円で期首予測通りだが,営業利益は323億円と期首予測よりも17億円減らした。「当中間期の業績と足許の受注環境をもとに予想した結果」(同社)だという。また,為替は通期平均で1米ドルが116円20銭,1ユーロが145円50銭と見込んでいる。期首は,それぞれ110円,140円程度と見込んでいた。

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