PR

 ドイツInfineon Technologies AGの2006年7月~9月期の売上高は前年同期比32%増の22億9000万ユーロと大幅に伸長した(発表資料)。営業損益も前年同期の6000万ユーロの赤字から大きく改善して2600万ユーロの黒字を計上した。ただし,純損益ベースでは依然,赤字が続いている。メモリ事業の分離独立に関する費用や,顧客であるドイツBenQ Mobile GmbH & Co OHG.が2006年9月28日に破産申請をして,Infineon社への債務支払が不可能になったことが減益要因になった(BenQ Mobile社の発表資料)

 事業部門別には,自動車・産業機器向け部品事業が好調,通信向け部品事業は低調,ドイツQimonda AGが手掛けるメモリ事業が非常に好調だった。自動車・産業機器分野は前年同期比で18%の増収,EBIT(税引前利益)ベースで137%の増益となった。産業機器向けパワー半導体などが好調だったという。通信分野はBenQ Mobile社の破産を受けて直前四半期の2倍となる1億2000万ユーロの税引前損失を計上した。売り上げも前年同期から10%落ち込んでいる。

 Qimonda社の売り上げは前年同期から61%拡大して12億3200万ユーロとなった。税引前利益も約5.5倍の2億400万ユーロと好調だ。同社は2006年10月~12月期にビット換算で10~15%程度の生産増を計画している。

■海外企業の最新の決算はこちらからご覧いただけます。