鈴木と住友電装は,自動車のワイヤハーネスに使うコネクタの製造合弁会社を設立することで合意した。新会社の商号は「S&Sコンポーネンツ」で,出資比率は鈴木が51%,住友電装が49%。両社から役員を4人ずつ派遣する。2006年12月の会社設立を予定する。
鈴木は,携帯電話機など電子機器用コネクタ部品や金属プレス用精密金型の製造をコア事業としている。同社は新たな事業の柱として自動車用ワイヤハーネスに着目。ハーネスに使用するコネクタの生産体制の確立を目指していた。
一方の住友電装は,自動車用ワイヤハーネス事業では世界シェア第3位。コネクタの需要増に対応するために,製造基盤の強化が急務だった。
なお,鈴木は合弁会社設立に伴い,2007年1月をメドに同社の自動車電装部品コネクタ部門を新会社に譲渡する。事業譲渡に関しては詳細が決まり次第,あらためて説明するという。
新会社は長野県須坂市に設立する。従業員80人,資本金8000万円,総資産10億6500万円での船出。2008年6月期に売上高35億円の達成を目指す。