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 TDKは,超磁歪素子と硬質パネルを組み合わせたスピーカーを採用する2.1チャネルのサラウンド・システム「Xa-Master(SP-XA160)」を発表した(発表資料)。2006年12月20日に発売する。右チャネルと左チャネルのそれぞれに用いる中高音スピーカー(1.5~20kHz)に特徴がある。超磁歪素子を利用して硬質パネルを振動させることで,スピーカーの周囲360度で音圧がほぼ均一な音場を形成する。この音場を生み出す技術を,「AAPS」と呼ぶ。一般的なスピーカーでは,音場はスピーカーの前面方向にしか広がらなかった。同社は,英New Transducers Limited社と共同で,フラットパネル・スピーカーを市場投入してきた。今回のAAPSを採用したサラウンド・システムは,集大成と言うべきものと位置付ける。Xa-Master の価格はオープン。店頭予想価格は,税込みで3万円前後という。TDKは,Xa-Masterを2006年10月に開催された「CEATEC JAPAN 2006」で参考出展していた(Tech-On!関連記事)。

 超磁歪素子は,応答性が高く,伸縮時に発生する力が強いという特徴がある。この超磁歪素子を搭載したエキサイタ(GMMエキサイタ)で硬質パネルを振動させると,パネル全面に微細な振動領域を多数作れる。これにより,スピーカー周囲に均一な音圧分布が生まれると説明する。

 サラウンド・システムは,右チャネルと左チャネルのサテライト・スピーカー2個と,サブウーファで構成する。最大出力は,サテライト・スピーカーが10W,サブウーファが20W。立体的に音を聞かせる擬似サラウンド機能も搭載する。