マイクロソフトは2006年11月20日,国内IT企業などの技術研究や製品開発・検証の支援を目的とした「マイクロソフト イノベーション センター(MIC)」を設立した,と発表した。
日本における製品開発拠点である調布技術センターが保有する開発・検証用の設備,具体的には100台以上のサーバー,300台以上のデスクトップ・パソコン,300TB以上の記憶装置を,MICの支援プログラムの参加企業に公開する。製品開発から導入,運用における品質向上に至るまで,総合的にIT企業を支援する。
MICの支援プログラムは,「テクノロジー イノベーション プログラム」,「アプリケーション プラットフォーム プログラム」,「人材育成サポート プログラム」など4つがある。
テクノロジー イノベーション プログラムは,マイクロソフトの基礎研究所が持つ技術や検証施設などを提供し,技術の実用化から国内外におけるビジネス展開までを支援する。2007年6月までに2~3個のテーマでプロジェクトを立ち上げる,という。
アプリケーション プラットフォーム プログラムはマイクロソフトのプラットフォーム製品をベースにアプリケーション・ソフトウエアを開発する企業に対して,最新のマイクロソフト製品への移行やトレーニング,技術情報などを1つのパッケージとして提供する。2007年6月までに約100社のソフトウエア開発企業を支援する予定。
また人材育成サポート プログラムは,MICの協力団体に対して,人材育成やソフトウエア事業創出支援を目的としたコンテンツを提供したり,トレーニングのための講師の育成を支援する。マイクロソフトは協力団体からインターンシップも受け入れる。現在,協力団体としては,札幌市,沖縄県,岐阜県などが候補になっている。