電子情報技術産業協会(JEITA)によれば,2006年10月の民生用電子機器の国内出荷金額が前年同期比9.2%増の2250億円だった。映像機器の出荷金額は同9.5%増の1444億円,音声機器は同9.0%増の200億円,車載機器は同8.6%増の606億円と,全部門で堅調に伸びた。
映像機器の出荷増を牽引しているのは薄型テレビだ。液晶テレビの出荷台数は前年同期比25.9%増の48万4000台,PDPテレビは同50.7%増の7万9000台と好調。カラー・テレビの出荷台数の約3/4を液晶テレビが占めている。
![]() テレビ出荷台数の内訳(左は2005年10月,右が2006年10月) |
音声機器の牽引役は,ハード・ディスク装置(HDD)やフラッシュ・メモリを内蔵する携帯型音楽プレーヤ。出荷台数は61万台に上り,同時期のCDプレーヤやMDプレーヤの10倍を超えている(JEITAは2006年1月より携帯型音楽プレーヤの出荷台数を公表しているため,前年比はない)。
車載機器では,HDD内蔵タイプのカーナビが前年同期比43.9%増の17万4000台と好調。車載DVD機器も同40.7%増の2万5000台と前年実績を大きく上回っている。