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 近距離無線インタフェース「Bluetooth」の標準化を進める米The Bluetooth SIG,Inc.は,2006年12月7日に東京でメンバー会合を開催し,SIG担当者が今後の活動方針について説明した。なかでは,現在策定中の次世代高速版Bluetooth「Version 3.0(仮名)」について言及し,利用する周波数帯は6G~9GHz前後になるという見通しを明らかにした。

 次世代高速版Bluetoothに関しては既に,物理層に業界団体WiMediaが策定したマルチバンドOFDM技術を採用することが決まっている(Tech-On!の関連記事)。いわゆるUWB技術を採用することで,数百Mビット/秒の高速データ通信を実現する狙いがある。UWBで利用できる周波数帯に関しては,米国などでは3~5GHz帯(いわゆる低域バンド)も利用可能である。ただしBluetooth SIGとしては,ほかの無線サービスとの干渉問題が懸念されやすい低域バンドは避け,高域バンド(ハイバンド)のみ利用する方針を固めたという。現在製品化が始まっているWiMedia向けICは,ほとんどが低域バンドの利用を想定している。今後半導体メーカーは,高域バンドでの利用も可能なWiMedia向けICの開発を加速しそうだ。

 ただし,6G~9GHz帯に関して利用できる地域は,米国などに限定されている。「日本では7.25G~10.25GHz,欧州では6G~8.5GHz前後であり,利用可能帯域に相違がある」(SIG関係者)という。Bluetooth SIGとしては,世界全体で6~9GHzの帯域を利用できるように,各国の行政当局などに働きかける方針だ。

 Bluetooth SIG Executive DirectorのMichael Foley氏によれば,Version 3.0仕様に関しては2008年前半の完成を見込んでいるという。「対応機器が登場するのは,2008年後半以降だろう」(Foley氏)。