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実験用モバイルWiMAX基地局
実験用モバイルWiMAX基地局
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モバイルWiMAX対応実験用携帯端末
モバイルWiMAX対応実験用携帯端末
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 ソフトバンク・グループは,モバイルWiMAX(IEEE802.16e-2005)の実証実験用無線局の免許を総務省から取得し,商用サービスに向けて実証実験を行うと発表した(発表資料)。

 東京都江戸川区葛西を実験エリアに設定し,5局13セクターの基地局を設置。モバイルWiMAXに対応した実験用携帯端末25台を使用する。動画配信やVoIP(voice over internet protocol),テレビ電話などのサービスに関して,無線伝送特性や周波数利用効率の評価,ハンドオーバーの検証などを行う。使用周波数帯は2.5GHz帯。今回の実験エリアは都市と郊外の環境が混在しているため,両環境におけるモバイルWiMAXの性能を評価することができるという。実験期間は2006年12月11日~2007年2月28日を予定する。

 今回の実験の特徴は,モバイルWiMAXに空間多重技術のMIMO(multiple input multple output)を搭載している点である。データ転送の高速化や,障害物が多く存在する環境でも通信状況を安定させることを狙う。実験では,2×2のMIMO技術を用いて,MIMO未搭載の場合と比べて理論値で約2倍の高速化の実現を目指すという。

 実験に協力する企業は以下のとおり。モトローラはモバイルWiMAXの基地局と実験用携帯端末を含む実証実験システムを供給。フランスSEQUANS Communications社はモバイルWiMAX用のチップ・セットを提供する。日本ヒューレット・パッカードは技術支援,ローデ・シュワルツ・ジャパンはWiMAX用解析機と測定技術を提供する。東陽テクニカは無線電波の強度を測定するフェージング・シミュレータを提供する。構造計画研究所はモバイルWiMAX対応端末の性能を表示するGUIの開発を行う。

モバイルWiMAXへの姿勢は不明確

 ただし,ソフトバンク・グループのモバイルWiMAXに対する姿勢はまだはっきりしていない。同グループは,2005年にモバイルWiMAXの実験を埼玉県で実施している(関連記事)。2006年1月には,同グループのBBモバイルが「WiMAX推進準備室」を設置した。一方で,2005年8月に仙台市で同グループの日本テレコムなどが始めた「Flash-OFDM」の実証実験を,現在も継続中である。2006年12月5日に総務省が開催した,通信事業者にモバイル・ブロードバンドに対するサービス構想を発表させる「BWAカンファレンス」の場でも,利用する無線方式を明確にしなかった。



《訂正あり》

 元の記事では,実験エリアを東京都江戸川区葛飾,としていましたが正しくは,江戸川区葛西です。お詫びして訂正いたします。