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打ち上げは12月16日
打ち上げは12月16日
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きく8号の模型
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技術試験衛星に関するパネル
技術試験衛星に関するパネル
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携帯型の試作機
携帯型の試作機
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将来のコンセプト・モデル
将来のコンセプト・モデル
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現行の試作機のスペック
現行の試作機のスペック
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小型のパッチ・アンテナで済むようになるという
小型のパッチ・アンテナで済むようになるという
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 情報通信研究機構(NICT)は,2006年12月13日から開幕した「マイクロウェーブ展」において,衛星通信を利用する携帯電話機の試作機を出展した。携帯電話網の基地局の電波が届かないような山間などでも利用できる。従来の衛星通信利用の携帯電話機に比較して,小型のアンテナを使っており,将来的には現行の携帯電話機並みの筐体で実現できるとみる。2006年12月16日に,宇宙航空研究機構・種子島宇宙センタ-から打ち上げが予定されている,技術試験衛星「きく8号」(H-2A ロケット11号機)の模型と一緒に展示している。

 衛星通信を利用する小型の携帯電話機に関しては,NICTは既に数年前から展示会などで試作機を公開していた。しかし,これまでは試験衛星が打ち上げられていなかったため,実際に衛星との間での通信実験を行うことができなかったという。このため,ビルの屋上などに,模擬的に設置した通信局との間での試験をするにとどまっていた。それが「きく8号」の打ち上げによって,本来の実験を行うことが可能になる。「何度も打ち上げ延期などを繰り返してきたが,今度こそはうまくいきそうだ。これでやっと実験できる。12月16日の,H-2A ロケットの打ち上げ成功を祈るばかりです」(NICTの担当者)( H-2A ロケット11号機の関連ページ)。

 きく8号には,テニスコート2つ分の面積を上回る巨大なアンテナが搭載されている。「きく8号では直径が13m程度(機械的には19m×17m程度)のアンテナがある。この巨大アンテナを使うことで,端末側のアンテナは小型パッチ・アンテナで済む」(NICTの担当者)という( NICTの関連ページ)。NICTは,きく8号の打ち上げが成功すれば,2007年春ころから通信実験を開始する意向である。なおこれまでに携帯電話機型を5台,PDA型を5台試作している。いずれも送信出力は1Wで,Ni水素2次電池を使い,連続30分間の通話が可能としている。