PR

日本電気計測器工業会(JEMIMA)は,「電気計測器の中期予測 2006~2010年度」を発行した。会員企業(外資系日本法人含む)を対象とした独自統計を基に,電気測定器,Process Automation(PA)計測制御機器,放射線計測器,環境計測器,電力量計,指示計器の5カテゴリに分けて需要を予測したもの。電気計測器全体の売上高は,2006年度(2006年4月~2007年3月)前年比0.4%増の8292億円になる見込み。2007年度以降も緩やかに成長すると予測している。

ハイブリッド自動車向けなどが牽引

 2006年度の需要増要因として,JEMIMAは,半導体/ICテスタ市場の好調,ハイブリッド自動車向けの新規需要,第3.5世代携帯電話の普及に向けた需要,光ファイバ(FTTH)の拡大による需要を挙げた。一方,2006年度の需要減要因は,米国経済の減速,IT業界の在庫調整などとしている。

 中期的な影響要素としては,IP通信設備の整備,高速無線通信の普及,アナログ・テレビ放送が2011年に終了することに伴うデジタル・テレビ市場の拡大,ハイブリッド自動車や燃料電池関連機器市場の本格化などに着目する。これらに向けた開発投資により,特に電気計測器やPA計測制御機器の需要増を期待した。中期的な伸び率のピークは,中国・北京でオリンピックが開催される2008年度と予想する。2007~2008年度はそれぞれ前年比4%強の成長,その後減速し,2006~2010年度の年平均成長率は2.7%になると見込んだ。2005年度は前年比0.4%減の8262億円(実績値)で3年ぶりの縮小に転じていたが,再び成長基調となる見通しだ。

電気測定器は4200億円規模,2010年度には5000億円超へ

 電気測定器は,半導体/電子部品や通信機器などの分野を対象とする製品領域で電気計測器全体の半分以上を占める。2000年度にITバブル崩壊を経験したが2003年から復調,ここ2年は横ばいで2005年度実績4199億円,2006年度4207億円の見込みである。2007~2008年度はやや加速するが,2009年度には再び踊り場を迎え,2010年度は漸増,5047億円になると予想している。

 このうち,半導体/IC測定器は,2003~2004年度に大きく伸び,金額で約2500億円規模となっている。2005年度も微増ながら前年比プラスをキープし,2621億円になった。2006年度は,統計対象のうちの1社が半導体/IC測定器部門を分社化し対象から外れたことにより前年比4.8%減の2494億円になると見込む。しかし,実際の市場は短期的には拡大傾向であるため,2007~2008年度は堅調に推移し以降横ばいと見て,2010年度には3000億円に到達すると予測している。

 この他,通信用を含む一般測定器は,2002年度1509億円まで落ち込み,半導体/IC測定器よりも遅れて底を打った。2003年度には回復を示すも,半導体/IC測定器に逆転され,2004年度に再びマイナスとなっている。2005年度は1578億円で横ばいだったが,2006年度は前年比8.6%増で1713億円の見込み。以降なだらかに上昇を続け,2010年度には2047億円に回復すると見ている。