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 米Gartner,Inc.が2006年のメモリの市場調査の結果を発表した(発表資料)。2006年における世界のメモリの売上高は対前年比21.5%増の604億米ドルとなる見込みという。2007年には対前年比9.8%増の663億米ドルになると予測する。

 このメモリ市場の成長を支えたのは,DRAMの好調な売上げ。DRAM市場は2006年に対前年比34.4%増の339億米ドルになるとみる。この好調はサプライヤによる厳しい出荷調整と堅調な平均販売価格(ASPs)の推移によるという。一方,NANDフラッシュ・メモリの平均販売価格は競争の激化により当初予想されていた価格より大幅に値を崩した。2006年のNANDフラッシュ・メモリ市場は,過去4年間の大幅な成長と比べると控えめな成長になったという。

 2006年のメモリ市場は,半導体全体の市場の2倍の成長を示した。ドイツInfineon Technologies AGの子会社のドイツQimonda AG,韓国Hynix Semiconductor Inc.やエルピーダメモリといったメモリ・メーカーが半導体市場で活躍し,Gartner社の市場占有率の予備調査でも上位に食い込んだ(Tech-On!関連記事)。

 DRAM市場は2007年も成長し続けるという。世界のDRAMの売上高は,2007年には対前年比15%増の390億米ドルを見込む。2008年にこの市場はピークに達し,2009年に下降を始めると予測する。

 DRAM市場は、半導体市場の中で不安定な市場でもある。2005年のDRAM市場の供給過剰は,NANDフラッシュ・メモリ生産による生産能力の吸収によって防いだ。Gartner社によれば,DRAMメーカーにとって今後重要なのはDRAMとNANDフラッシュ・メモリの間で生産能力を変える能力だという。なお,2007年には出荷量を総容量で換算した場合に46%のDRAMメーカーがNANDフラッシュ・メモリ市場に参入するという。