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光導波路の形成例
光導波路の形成例
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フレキシブルな光導波路の例
フレキシブルな光導波路の例
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 日立化成工業は光配線に向けて,ポリマー系のフィルム状光導波路材料を開発した。リフロー実装に対応しており,光の伝搬損失は850nmにおいて0.1dB/cmとする。同社のフィルム技術と芳香族分子の導入などによって実現したという。3~4年での量産化が目標である。

 今回開発した材料は,感光性を持つ。そのため,例えば「プリント基板に同材料を用いたフィルムを付け露光し,導波路のコアを形成する」(同社)といったことができるという。数10μmのコアを形成可能。既存のプリント基板上配線に向けた露光装置も転用できるとする。光信号はマルチモードで伝送。波長850nmの光で10Gビット/秒の光信号を伝送できるという。フレキシブルな光導波路を作成した場合,曲げによる光損失の増加は,曲げ半径が2mmまでで0.1dB以下。

 なお,詳細については2007年1月17日~19日まで東京ビックサイトで開催される「第8回 プリント配線板EXPO」において展示する予定。