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 コマツは,2007年1月12日の取締役会で,小型機械事業の強化を図るため,同年4月1日付けで全額出資子会社の小松フォークリフトと小松ゼノアを合併することを決議した。合併後の新会社は「コマツユーティリティ」で,コマツ専務執行役員の磯田進氏が取締役社長に就任の予定。コマツユーティリティは既存のフォークリフト事業の販売・サービスネットワークをそのまま引継ぎ,「小松リフト」「KOMATSU FORKILIFT」という名称を継続使用する。

 小松リフトのフォークリフト,コマツゼノアのミニ建機は,(1)生産重量や生産台数が似通っていること(2)都市化進展に伴う都市インフラ整備や物流効率化のためアジアや中近東,豪州をはじめとした海外需要の大きな伸びが期待できること----から,新たなユーティリティ事業と位置付け両社を合併させることとした。合併後の新会社は国内,海外の同事業にかかわる関係会社も傘下に置き,グループの経営資本源を総合的かつ効率的に活用することで商品競争力を高め,シェアの拡大と収益力の向上を図る。

 なお,コマツゼノアの油圧機器事業は,同年4月1日付けでコマツへ移管,農林機器事業は,スウェーデンのハスクバーナ社へ売却する方向で交渉中。