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 日立金属とNEOMAXは2007年1月15日,同年4月1日付で本合併することを両社の取締役会において決議した。これにより,日立金属を存続会社とし,NEOMAXを消滅会社とする吸収合併が成立する。日立金属は,2006年11月7日から同年12月11日までNEOMAX株の公開買い付けを実施しており(Tech-On!関連記事),2007年1月15日現在,総株主の議決権の93.9%を保有している。併せて日立金属は,NEOMAX代表取締役社長の土井川馨氏を日立金属の代表執行役 執行約専務に選任することを決定。合併後の磁性材料事業の管理体制を強化する狙いだ。

 日立金属代表執行役 執行役社長の持田農夫男氏は今回の合併について「NEOMAXの開発力に日立金属の生産力をプラスすることで,シナジー効果を得られる」と述べた。新会社は,自動車関連では約30~40%,ネオジム磁石では約40%のシェアを持つ見通し。今後は,磁性材料でのシェア世界一を目指す。

 新会社は,両社の製造拠点を引き続き活用する。販売拠点などについては両社で重複する個所もあるため,吸収などを検討するが,現段階では社員を減らす予定はないという。