JFEスチールは2007年1月16日,同社の西日本製鉄所(福山地区,広島県福山市)で第4溶融亜鉛めっき(GA)ラインの営業運転を始めた。新ラインの月産能力は5万t。厚さが0.4~2.3mm,幅が610~1850mmの鋼板を造れる。加えて,潤滑性の高いGA鋼板「JAZR」にも対応する。
GA鋼板は,亜鉛層と鉄を合金化したもので,この合金化層によって金型との摩擦抵抗が低くなるため,プレス成形性に優れるのが特徴だTech-On!関連記事)。こうした自動車用の高級鋼板のニーズは増えており,既存設備の改造だけでは対応できなくなっている。そこで今回,自動車外板用のGA鋼板の品質を強化するために,西日本製鉄所内に新ラインを建設した。投資額は約180億円。