大同特殊鋼は2007年1月17日,米Timken社と業務提携すると発表した。現在,米国に進出した日系自動車メーカーや軸受メーカーが特殊鋼の現地調達を進めており,大同特殊鋼は,Timken社に技術移転することでそれに対応する。
大同特殊鋼は今後,同社の知多工場の生産方式をTimken社のHarrison工場に導入。同工場では,生産する圧延の細径サイズを拡大するほか,大同特殊鋼の品質保証技術も採用する。Timken社の設備投資額は,約6000万米ドル。そのほか大同特殊鋼は,日系メーカー向けの技術サービスも支援する計画だ。
大同特殊鋼は2006年7月,米国の子会社であるOhio Star Forge社に新しい熱間高速鍛造機を導入して生産能力を増強しており,今回の提携によって米国での一貫生産体制を確立する狙いもある。大同特殊鋼とTimken社はさらに,特殊鋼関連の材料や部品に関する複数の事業で協業を推進するという。