伊仏合弁のSTMicroelectronics社は,2006年第4四半期(10~12月)及び2006年の決算を発表した(発表資料)。売上高は対直前四半期比1.2%増の24億8300万米ドル,営業利益が同10.8%減の1億7300万米ドルと減速傾向となった。前年同期と比較すると3.9%の増収,12.2%の減益となる。純利益は対直前四半期比で33.3%増,対前年同期比で50.8%増の2億7600万米ドルとなった。
製品別の売上高をみると,売上比率で1/4程度を占める「MPA (Micro, Power & Analog)」が,前年同期と比べて20.9%の増収,53.7%の増益と大きく貢献した。一方,売上比率で半分程度を占める「ASG (Application Specific Product Groups)」は,前年同期と比べると売上高が2.8%増加したものの19%の減益となった。「MPG (Memory Products Group)」は,売上高が対前年同期比8.4%の減少,営業損益は0米ドルとなった。前年同期の2700万米ドルの黒字から転落する結果となった。同部門の製品であるフラッシュ・メモリの売リ上げが,直前四半期から1.6%落ち込んだことなどが響いたという。
2006年通年の売上高は,対前年比11%増の98億5400万米ドル,営業利益が同177.5%増の6億7700万米ドルと大幅な伸びを示した。自動車や民生,コンピュータ分野で無線や産業向けの製品の成長が貢献したという。製品分野別に見ると,「MPA」が対前年比19.2%の増収,33.6%の増益,「ASG」が同8.1%の増収,23.7%の増益,「MPG」が同9.7%の増収となった。「MPG」の営業損益は3400万米ドルの黒字で,前年の1億1800万米ドルの赤字より回復した。
2007年第1四半期(1~3月)の売上高は,直前四半期に対して-3~-11%の減収になると見込む。粗利益は35±1%と予測する。
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