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 米Advanced Micro Devices,Inc.(AMD)の2006年10月~12月期の売上高は,買収したカナダATI Technologies Inc.分を含めると,前年同期比31%増の17億7300万米ドルと大きく伸長した(発表資料Tech-On!関連記事)。ただし,この四半期に買収関連費用5億5000万米ドルを計上したため,GAAPベースの営業損益は5億2700万米ドルの赤字に陥った。

 AMDの継続事業の売上高は前年同期比2%増の13億7300万米ドルだった。マイクロプロセサの出荷数量は前年同期から26%増加している。中でもノート・パソコン向けは出荷数量で前年同期比76%増,売上高で同85%増と好調だった。ただし,サーバ向けプロセサの価格が大幅に下落したため,全体として利益率は低下。営業利益は前年同期の約1/4の7300万米ドルまで落ち込んだ。

 ATIが手掛けてきた画像描画用LSI事業の業績は,買収完了の翌日の2006年10月25日よりAMDの決算に加算されている。同事業の売上高は3億9800万米ドル,営業損失は1300万米ドルだった。携帯電話機やゲーム機向けでは黒字だったものの,パソコンやサーバ向けで赤字を計上している。

※なお,2005年12月に米Spansion LLC.がAMDの連結対象からはずれたため,前年同期との比較は継続事業のみで行っている。

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