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2006年第4四半期のメーカー別シェア
2006年第4四半期のメーカー別シェア
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 米IDC社によれば,2006年の世界の携帯電話機の出荷台数は対前年比22.5%増の10億1900万台,2006年第4四半期の出荷台数は対前年同期比19.7%増の2億9490万台だという(発表資料)。

 2006年第4四半期のシェアをメーカー別にみると,フィンランドNokia Corp.と米Motorola,Inc.,韓国Samsung Electronics Co., Ltd.の上位3社の順位に変動はなく,この3社で69%を占める。Nokia社は前年同期より1.8ポイントシェアを伸ばし,第4四半期を通じて平均100万台/日を出荷した。大量の普及機種の出荷によって,前年同期と比べると利益低下の圧力にさらされたものの,高機能機種で他のメーカーをしのぐ1110万台を出荷した。

 Motorola社は4.2ポイントシェアを伸ばし過去最高の出荷数になったが,第4四半期の利益目標には達しなかったという。Samsung Electronics社は,シェアを0.1ポイント減少させたが3位を維持。2007年は通年で1億3300万台の出荷を目指すという。Samsung Electronics社はシェア3位の地位を固めたが,2位Motorola社とのシェアの差は前年同期と比べて開いた。

 順位が入れ替わったのは英Sony Ericsson Mobile Communications ABと韓国LG Electronics Inc.。Sony Ericsson社はシェアを2.3ポイント伸ばし5位から4位に上昇,LG Electronics社はシェアを0.8ポイント減少させて4位から5位に後退した。

 Sony Ericsson社は2006年第4四半期の出荷台数において主要メーカーの中で最高の年間成長率となり,Samsung Electronics社とのシェアの差を縮めた。一方,LG Electronics社は第4四半期に記録的な出荷台数となったが,主要な機種の価格低下が響き,利益は出荷数ほど成長しなかったという。